【プロが伝授】骨董品の「偽物」と「本物」を見分けるポイント5選!査定額を左右する落款の読み方
「実家の蔵から出てきた古いお皿、もしかして名品かも?」「ネットオークションで見つけた絵画、本物なら掘り出し物だけど…」と、骨董品を前にして頭を悩ませていませんか?
骨董品や美術品の世界では、古くから「写し(うつし)」と呼ばれる模倣品や、悪意のある偽物が数多く流通してきました。本物(真作)であれば数百万円の価値がつくものが、偽物であれば数千円の価値にしかならないことも珍しくありません。
この記事では、オークションで失敗したくない方や、手元の品物の正体を知りたい方に向けて、プロの鑑定士も実践している「本物と偽物を見分けるための重要ポイント」を徹底解説します。特に査定額に直結する「落款(らっかん)」の読み方や、時代背景の捉え方など、具体的かつ実用的な対策をまとめました。
1. 骨董品の「落款」と「銘」を正しく読み解く
骨董品の価値を証明する最大の鍵は、作者のサインである「落款(らっかん)」や「銘(めい)」です。
落款の重要性とチェック方法
掛け軸や絵画には、作者が完成を証明するために押す朱色の印影(印鑑)や署名があります。これが落款です。陶磁器の場合は、底の部分に彫られたり書かれたりしている「銘」がそれに当たります。
筆跡の勢い: 本物の作家の署名は、迷いがなく流麗です。偽物は形を真似ようとするあまり、筆運びが不自然に止まっていたり、線が震えていたりすることがあります。
印影の鮮明さ: 長年使われた本物の印は、角がわずかに丸くなっていたり、独特の「味」が出ています。新しく作られた偽印は、印影が不自然に鮮明すぎたり、逆にインクが現代的で浮いて見えたりします。
落款事典の活用: 専門の図録や事典には、歴代作家の正しい印影が記録されています。それらと比較して、わずかなズレや字体のアウトラインの違いを確認するのがプロの初歩的な手法です。
2. 素材と質感から「時代」を推察する
骨董品が作られた当時の技術や素材を知ることは、真贋を見極める強力な武器になります。
経年変化(パティナ)の自然さ
長い年月を経た品物には、人工的には作り出せない独特の風合い(パティナ)が宿ります。
陶磁器の「貫入(かんにゅう)」: 表面の釉薬に入る細かいヒビ。古いものはその隙間に汚れや渋が自然に染み込んでいますが、偽物は薬品で着色しているため、色ムラが不自然に強かったり、薬品の匂いが残っていたりします。
木製品の「枯れ」: 木の乾燥具合や、手の脂で磨かれた自然な光沢を確認します。新しい木材に古色を塗っただけのものは、表面を触ると質感が軽かったり、裏側だけが新しかったりします。
3. 「共箱(ともばこ)」の真実を見極める
骨董品本体と同じくらい重要なのが、その品物を収める「箱」です。
箱書きの信頼性
作者本人が箱に作品名や署名を入れたものを「共箱」と呼びます。これが揃っていると、オークションでの評価額は跳ね上がります。
墨の色と浸透具合: 古い箱に書かれた墨は、木材の繊維の奥まで深く浸透し、しっとりとした落ち着きを見せます。最近書かれたものは、墨が表面で浮いて見えたり、不自然に黒々としていたりします。
紐の劣化具合: 箱を縛る「真田紐(さなだひも)」もチェックポイントです。箱は古いのに紐だけが新品同様に鮮やかな場合は、後から仕立て直されたか、中身を入れ替えられた可能性を疑います。
4. 技法と細部の仕上げに宿る「品格」
優れた作家の作品には、細部にわたって一切の妥協がありません。
職人技の精密さ
絵付けの筆致: 陶磁器の文様や絵画の細部をルーペで観察してください。本物は細い線一本にも魂がこもっており、迷いがありません。偽物は細部の描写が雑だったり、パターン化されていたりします。
高台(こうだい)の処理: 陶磁器の底にある「高台」は、その作家や窯の癖が最も出やすい場所です。削り出しの鋭さ、土の質感、焼成時の火の当たり方など、ごまかしの効かない部分に本物の証が隠れています。
5. 出自(プロブナンス)と鑑定証の確認
その骨董品が「どこから来たのか」という伝来の情報は、本物であることを裏付ける強力な証拠になります。
信頼できる鑑定機関の証明
有名な作家や高額な古美術品の場合、公的な鑑定機関や作家の遺族による「鑑定証」が付随していることがあります。
「極め札(きめふだ)」: 古い鑑定家が本物と認めたことを記した小さな札。
シールや蔵印: 有名なコレクターや旧家が所蔵していたことを示す印。
これらの有無は、オークションにおける入札意欲を劇的に高める要因となります。ただし、鑑定証自体が偽造されるケースもあるため、発行元の名称が正しいか、印影に不審な点はないかを併せて確認しましょう。
オークションで高く売るために
骨董品を「高く売る」ためには、出品前にこれらのポイントをチェックし、商品説明に盛り込むことが不可欠です。
高解像度の写真を多用する: 落款、高台、共箱の署名、傷の箇所などを鮮明に撮影しましょう。
専門用語を添える: 「共箱入り」「真作保証」「経年による貫入あり」など、適切に記載することで買い手の安心感を誘います。
不安な場合はプロに相談: 価値が不明なまま安値で出品してしまうのが最大の損失です。一度、無料査定などを利用して、プロの目を通しておくことが最も安全な対策となります。
骨董品は、正しく価値を伝えれば、時代を超えて高く評価される資産です。本物を見極める目を持つことは、あなたの大切な遺産を守ることにも繋がります。ぜひ、この5つのポイントを参考に、お手元の宝物の価値を再発見してみてください。
本物かどうかの判断に迷った際は、まずは写真一枚から始められる無料査定サービスなどを活用し、確信を持ってオークションに臨むことをおすすめします。
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